鍼灸で勃起機能は治るのか?

勃起機能の低下はEDと呼ばれています。「勃起不全」あるいは「勃起障害」とも呼ばれています。勃起をしにくかったり、勃起しても途中で萎えてしまう事もEDが疑われます。

勃起の定義

 

医学の専門的には勃起の定義は

性交時に十分な勃起やその維持ができずに、満足な性交が行えない状態

です。年齢を重ねるごとにEDになる確率は高くなります。50代以上の日本人男性の、実に6割以上がインポテンツ(勃起不全・ED・勃起障害)の悩みを抱えています。
他人に相談しづらい症状なので、ひどくなってしまう方も少なくないです。

 

 

勃起の原因(勃起障害:インポテンツ)

精神的なもの

不安、ストレス、うつ病等に罹っている場合

 

生活習慣病によるもの

糖尿病・高血圧症・高脂血症がある方

 

手術や外傷よるもの

前立腺がんや大腸がんの手術・交通事故が原因になります。

 

血管神経障害によるもの

抹消循環障害、末梢神経障害等が原因になる事が多いです。

 

勃起になるメカニズム

 

勃起は副交感神経の状態、つまり気分がリラックスした状態のときに起こります。心因によるストレスがあると、いくら性的な刺激があっても大脳が興奮しなくなって自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが乱れてしまいます。それによってテストステロン(男性ホルモン)の分泌が低下し、NO(一酸化窒素)不足に陥り勃起しなくなると言われています。

また勃起不全になってしまう現象は、ある研究者によると幼児期の体験や性的トラウマなど過去の出来事が原因とされます。深層心理の状態がEDを起こすとされています。

この状態は、無意識ないし意識下の世界に原因があるため、本人には自覚がない事が多いです。その為に治療が難しい場合が多いです。

 

東洋医学での考え方

東洋医学ではEDを腎・肝の働きが低下した結果によって発生する
のが勃起障害といわれています。

鍼灸は中国が本場ですがインポテンツ(勃起不全・ED・勃起障害)についても書かれている医学書である『難経』はなんと、2000年前に記述されています。主に下腹部や仙骨部になるツボが主に使われています。養生としては身体を暖めて循環をよくして、体質改善を中心とするのがいいです。

腎虚(じんきょ)と呼びます。生殖能力を司る「腎」の力が不足することで、精力が減退すると考えられてきました。それを改善すると腎気が回復して興奮もしてきます。ストレスなどによって循環が悪くなって血流が滞ることによって発生するとされています。

一般的に治療として使われるツボは

気海、腎兪、関元、中極、三陰交、曲骨、命門が使われてます。
この部分に鍼とお灸をしていきます。

当院の治療方法としては、主に臀部や腰部への施術を行います。
安全・安心の治療方法です。

勃起障害を治すには、仙腸関節が鍵を握っているように感じます。
この仙腸関節は臨床的にも大変重要な箇所です。
この部分を正常にしていくのが大事となってきます。

鍼灸は身体の状態をよくするのに適している治療です。
副作用もないのでお勧めです。

お気軽にご相談ください。




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